おたくは電気娘の夢を見るか

 SPA!の今週号の冒頭記事に、オタク迫害を云々とあり、自ら主張していくべき、だの偏見がどうのと書いてありましたが、次の記事がラブドール特集というのは狙ってやってますか?
 私の持論だが、メインカルチャーあってのサブカルチャーなので、すでにメインと呼べるカルチャーはあるのか? 普遍的なものが軽んじられ過ぎてないか? だから全てがサブカルチャー化に進んでいくのか等と考えてしまう。
 私が大学2年の頃(1985年)は他人への呼び掛けを「おたく」というのが周囲では普通だったのだが、東京から来た後輩に「その呼び方やめた方がいいですよ」と言われて、始めて「オタク」という蔑称があることを知った。ファンやマニアとは違うニュアンスの、妙に感覚にしっくりきたその単語が、われらの立場を定義つけたのだろう。「究極超人あ〜る」はこの時期ではなかったか。その後「オタク」という単語はM事件の記憶が薄れていくにつれ一般化し、岡田斗司夫の一連の著作が上梓された頃が頂点だったのではないかと認識しているのだが、現在は自らを「オタク」と称することは私にはできない。あそこまでの貪欲な消費行動はもう取れないからである。代わるべき単語があれば良いのだが「趣味人」辺りがもっともしっくり来るのではなかろうか。「マニア」と称するには薄すぎるし、「ファン」と称すには濃すぎる感じということで。